TSQ Fortis トリプル四重極質量分析計（LC/MS用）

●TSQ Fortis トリプル四重極質量分析計

新しい TSQ Fortis トリプル四重極質量分析計は、高い信頼性と堅牢性を備え、ターゲット定量を実施するラボの生産性の向上を支援します。 このシステムは、同じ量のサンプルでより複雑な問題の答えを確実に提供し、再現性のある結果を実現することにより、今日のニーズへの対応を容易にします。

• 生産性に対する障壁の軽減：シンプルな操作性
  ターゲット研究やルーチンアプリケーションには、直感的に操作できる、迅速で応答性の高い装置制御ソフトウェアが必要です。Thermo Scientific mzCloudライブラリデータベースなどのデータベースと統合された事前定義済みメソッドテンプレートは、経験的知識に基づいたターゲット定量メソッドの作成を可能にします。また、以前のTSQ Fortis質量分析計からメソッドを直接移行でき、最適化を行うことなく、読み込んで操作できます。

  トランジションに割り当てるデュエルタイムの試験による決定は、ユーザー定義によるクロマトグラフィーピーク幅に基づいて自動化され、クロマトグラフィーピークあたりの固定サイクル時間または最適なデータポイント数を選択できます。優先度設定により、さらに調整できます。

• 選択性と感度を伴った速度の向上
  TSQ Fortis Plus質量分析計は優れた取得速度を実現し、600 SRM／秒の取得が可能です。新しい電源と組み合わせることで、5ミリ秒での極性切り替えが可能になり、超高速液体クロマトグラフィー（UHPLC）分離においても、大量の標的化合物に必要な数のデータポイントを取得できます。

  TSQ Fortis Plus質量分析計は、選択反応モニタリング（SRM）と高分解能選択反応モニタリング（H-SRM）の両方において優れた定量性能を発揮し、目的に合わせた選択性を実現します。強化されたアクティブQ2コリジョンセルは、特に低質量プロダクトイオンのプロダクトイオン透過率を向上させ、検出効率を高めることができます。

• 拡張された試験性能
  TSQ Fortis Plus質量分析計を中心とした統合型ワークフローソリューションは、増え続ける多様な化合物を標的にする規制要件に対応します。新しいUHPLCおよび高性能イオンクロマトグラフィー（HPIC）システムは、サンプルの供給と分離の能力を最大限に高め、高コストのサンプル調製や誘導体化ステップを行うことなく、残留基準値を満たすための感度を維持します。Thermo Scientific Chromeleonクロマトグラフィーデータシステム（CDS）は、規制環境におけるすべての試験特性を制御し、生産性をさらに向上させます。
• 堅牢で信頼性の高い定量
  イオン源、中性ブロッカー、および質量分析計の革新的な設計により、最適な性能を維持しながら、装置の稼働時間を最大化します。イオントランスファーチューブを使用すると、装置の真空を解除したり、機器キャリブレーションを必要としたりすることなく、数分で簡単に抽出や洗浄ができます。新しく統合された装置性能チェックおよびキャリブレーションルーチンにより、手動操作が減少し、データ取得と装置の生産性が最大化されます。
  

トリプル四重極質量分析計

高感度なターゲット定量には、対象分析種の濃度を測定する以外にも、分子とマトリックスの複雑性への対応から、使いやすさの確保、規制要件への準拠に至るまで、さまざまな課題があります。サーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社のTSQシリーズが提供する液体クロマトグラフィートリプル四重極質量分析（LC-MS/MS）ワークフローソリューションは、薬物動態試験から残留農薬分析用途まで、堅牢性、感度、再現性、信頼性のいずれにも優れたターゲット定量メソッドを実現し、最高レベルのデータ品質をもたらします。